2009年6月24日水曜日

伽羅の香り

間もなくカテーテルを使った冠動脈血管造影です。

京都の扇子を買うとほのかに香るあの香り、伽羅じゃありませんでしたっけ?
伽羅は仏壇のお線香にも使いますけれど静かな安心感を感じます。
病院に入院中にその伽羅の香りがしました。
先ほど脈を取りに来た主治医です。
普通、医師は病院で香水は使わない気がするのですが主治医の場合は何でも許されます。
(美人なので…)
しかし、伽羅ってのがシブイよなぁ。

2008/09/11の日記より転載
次の診察は10月9日(木)です。
その日に主治医と相談して検査入院をする日程を決める予定です。
主治医の勤務日でないと入院しても意味がありません。

去年入院した当時は検査というのは臨床検査技師がやるものかと思っていました。
手術衣に帽子にマスクで検査室に現れたので随分と可愛い声の検査技師さんだなと思っていました。
検査の途中で気がついたのですがモニターを見ながらややこしい器具を操作していたのは去年からの私の新しい主治医でした。
この検査は体内に異物を入れて調べるので医師でないとできないようです。
使用する器具の取説にも「検査に熟練した医師のみがご使用ください。」と書いてあります。

で、その主治医ですが病院が移転してから随分と感じが変わりました。
去年、私が緊急入院して最初に見た時には救急病棟の病室にロングブーツとソバージュヘアの若い女性が白衣を着て現れたので何事が起きたのかと思いました。
この人が和服をスカートに変えて白衣とロングブーツとソバージュヘアにしてみましたー…みたいな雰囲気だったんです、去年は。
そのスタイルは総合病院の勤務医としては×でしょう。
単に若い女性としては○…いや◎でしたけれど。

それが今は髪は短く切ってしまうし細面の顔には似合わない、やたらと巨大な黒縁眼鏡だし、去年とは全く別人のようです。
今度は総合病院の勤務医としては◎ですが若い女性としては…。

私と同じ世代で上司の副院長に「場所と立場を考えなさい」と指摘でもされたのかなぁ。
今や医療も楽しくなければならないという形に変わっているようですし、個人的な趣味からいうと去年のスタイルをした主治医の方が良かったと思います。

サンダルこの変な形をした4300円のサンダルだけが、ちょっと飛んでる主治医の最後の自己主張なのかもしれません。

今読んでいる本の内の一冊です。

セブンアンドワイ - 本 - 医者が病院から逃げ出すとき

2 件のコメント:

りえ さんのコメント...

伽羅です。匂い袋かもしれませんよ。箪笥に入れておくと香ります。

lectorjp さんのコメント...

地元の神楽坂の毘沙門天の隣に京都の扇子や香料を売っているお店があります。
その店の前を通るとほのかに香るのと同じ香りでした。

フランスで香水が発達したのはルイ何世とかいう時代に彼らは入浴する習慣がなくて臭くってたまらなかったからだそうです。
ベルサイユ宮殿でも糞尿は壷に入れて敷地にばらまいていたので中も外も臭くってたまりません。
ベルばらのオスカルやマリー・アントワネットが臭くってたまらんてのもゾッとしますよね。
だからフランスで発達した香水の匂いは人間の前に出て目立つ…鼻立つんだと思います。

それに比べて日本人は入浴好きの民族でしたから伽羅とかは消臭剤の目的ではないんでしょう。

ほのかに香っていました。